先日、患者さんからたくさんの質問を受け、一つずつ答えていきました。
「こんなに説明を受けたことがない!」と喜んでいただけてホッとしましたが、自分自身、多くを語りすぎない、ということにこだわっていたので、少し自分のやり方を見直すきっかけとなった出来事でした。
はり、きゅうは古代中国から行われてきた治療です。東洋医学は体系化されて命学、相学、卜(ぼく)学、仙学、医学として伝えられていきます。
ひとつづつの説明はググッていただくことにして…
はり、きゅうというものは東洋医学のなかにある一つのパーツに過ぎません。
命、相、卜、仙、医の思想が合わさり身体へ還元する術の一つがはり、きゅうなのです。
とか言い出すと、「なんだか怪しさしか伝わってこない」という感想を持つのが現代人のあるあるだと思っています。
私自身は現代医学、東洋医学の両面を参考にしながら治療しているため、どちらかに偏ってどっぷりとした内容の説明をしたくない。また、治療を受ける側が施術者の言葉にとらわれすぎて自分自身の感覚を見誤ってほしくない、という想いもあります。
そんなこんなでこちらから積極的に「これはああでね」といった説明をしないできました。聞かれたら答えるよスタイルです。
でもちょっとは自分から言うべきなのかな、と、今回妙に喜んでいらっしゃる姿を見てそう感じました。
とりあえずよく質問を受ける「はり、きゅうは何に効くの?」
ですが、私の出身学校の名誉講師である小林詔司氏の言葉を借りるなら
「何にでも効きます」
と申しておきます。
(いよいよ怪しい)
ちなみに治療に使うはりは、ハリネズミのはりより細いものを使っております。カラフルでかわいいはりもあります。